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2007年10月29日
貿易円滑化に向けた50年の取り組みと、国連による電子的データ交換の為の標準(EDIFACT)20周年の歩みは、今日の世界の貿易の支えるバックボーンを形成しました。
去る2007年9月24日から28日まで、スエーデンのストックフォルムで開催された第11回国連CEFACT(Center for Trade Facilitation and Electronic Business)フォーラムの開会式に於いて、開催国スエーデンの外国貿易相のEwa Bjoring氏は、スエーデン政府が、過去50年間、民間企業、政府機関、地方自治体を挙げてビジネスの簡素化をその重要課題として取り組んで来た旨強調しました。
1957年当時、スエーデンは、通商関係書類の標準化の重要性を認識し、他のスカンチナビア諸国(ノルウェー、デンマーク、フィンランド)の協力を得て、欧州経済委員会に対して働きかけを行い、1960年に貿易円滑化の為のワーキンググループ(WP.4)を立ち上げました。このワーキンググループを発展的に継承したのが今日の国連CEFACTです。
国連欧州経済委員会(WP.4)は、ISO(国際標準機構)技術委員会TC 154と協同していくつかの貿易書類の基本的な標準を策定し、勧告として各国に啓蒙普及を図りました。その全ては現在でも国際貿易の場で活用されております。例えば、書式設計用デザインシートとレイアウト表、貿易書類の為のレイアウトキー、国連貿易データ要素ディレクトリ(UNTDED)、国コード、通貨コード、日付と時間などです。(※@)
20年前、国連欧州経済委員会(WP.4)は、紙をベースとする貿易書式と情報項目を標準化するレイアウトキーが世界各国で受け入られ、活用されている事を認識し、それがEDI (※A)(電子的情報交換)の標準化を進める上での最適な基盤となる事を見通しました。1987年にISOは国連EDIFACTシンタックスルールをEDI標準として承認(ISO9735)しました。それを受けて国連CEFACTは、インボイスなどの国連EDIFACTメッセージ(電文フォーマット)を公表しました。
最近刊行された米国の著名な調査機関であるフォレスターリサーチ社のレポート (※B)では、EDIによる取引は、全電子的商取引の中で90%を占めているとの事です。EDIは今も、全世界で1日平均2千万件の電子取引を支えており、世界に於ける企業間電子商取引(B2B)の中心的存在です。
1989年から現在に至るまで、208種の国連EDIFACTメッセージ(電文フォーマット)が国連CEFACTにより開発され、公表されました。これらのEDIメッセージは、運輸、通関、政府調達、民間調達、(自動車産業の)ジャストインタイム方式による生産管理、および金融などに於ける電子的情報交換の円滑な運用を支えています。
今日、国連CEFACTとそれを支える約1,000名の技術者達は、より簡素化された貿易ビジネスプロセスの改善と、世界の貿易・ビジネスの情報交換の為のグローバル標準を支える為の作業に、日夜取り組んでいます。具体的には、秒進分歩で急速に進化し続けるハードウェアやソフトウェアの多様な革新的技術の中で、ある特定の物に依存する事無く、どのハード・ソフトにでも適用出来るXML/EDI用データライブリー(辞書)の構築、および中小規模の企業が紙の書類による取引から、電子的書類をベースとする取引に円滑に移行し生産性を向上させ、企業競争力を高める事を支援するプロジェクトなどです。
冒頭に述べた式辞の中で、スエーデン外国貿易相のEwa Bjoring氏は
「あの当時(1957年)、誰が今日、トラックドライバーが、国境に向かう道路脇で携帯電話のメールを当局に送信するだけで通関が出来る様になると想像出来たでしょうか?今日、フォーラムご出席の皆さんの前で、スエーデンの通関手続きの弛まない改善への道のりとその成果をご報告出来る事を嬉しく思います。」と述べました。
国連CEFACTフォーラムの活動の詳細については
http://www.unece.org/cefact/
をご覧頂くか、下記にご照会下さい。
国連CEFACTフォーラム管理グループ議長
Mike Doran
E-mail: Mike.Doran@cern.ch
Phone: +41 (0) 22 767 1872
国連欧州委員会
通商・木材局
国際貿易ソリューション部チーフ
Jean Kubler
E-mail: jean.kubler@unece.org
Phone: +41 (0) 22 917 2774
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