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新着情報&お知らせ

41th AFACT Midterm Meeting を開催しました
2023-07-24
お知らせ
2023年7月11日(火)に京都にて、第41回AFACT(Asia Council for Trade Facilitation and Electronic Business:貿易円滑化と電子ビジネスのためのアジア太平洋協議会)中間会議を4年ぶりの対面形式(オンライン形式併用)で開催しました。日本、中華台北、オーストラリア、バングラディッシュ、シンガポール、韓国、タイの7つの国・地域から総勢40名の方々に参加いただきました。

当会議では、4年ぶりに開催を予定しているe-Asia Awardの説明に続いて、本年5月に国連欧州本部(ジュネーブ)で開催された第40回国連CEFACTフォーラムの報告として、新たに提案されたトレードファイナンスプロジェクト(JEC TFプロジェクト解説ページ)やESGトレーサビリティ、観光分野の新規プロジェクトの紹介を行いました。 
e-Asia Awardは、AFACTが主催し、アジア太平洋地域における貿易円滑化、電子ビジネスの促進等の取組みを促進させることを目的とし、AFACTメンバーの企業、政府組織、個人におけるベストプラクティスを表彰し、賞を通し相互理解や経験共有を図るものです。当該イベントは一年置きに開催されてきましたが、COVID-19により2019年を最後に実施が見送られていました。e-Asia Award への応募については別途詳細を案内いたします。

AFACTのビジネス領域委員会報告としては、中華台北が主導する「Sustainable Development & Circular Economy WG」から、農業ESGプロジェクト、カーボン・フットプリント検証と税プロジェクト、MaaSプロジェクトの各々の進捗が共有され、日本が主導する「Trade Facilitation WG」から、 Data Pipeline Study Project[1]の概要を説明し、続いて、技術手法領域委員会から、ISO TC154が行うEDI及びデータシェアリングに関わる現行の活動の最新情報(昨年解散した物流データとプロセスの標準化に関するジョイントワーキンググループの再発足、ブロックチェーンを活用した新プロジェクト(スマートコントラクト、カーボンデータ交換、冷凍・冷蔵サプライチェーン、インダストリアルインターネット)提案等)を説明しました。また、国連CEFACTのプロジェクトとして進められてきたシングルウインドウ評価手法の説明や地域シングルウインドウの紹介なども行われ、活発な情報交換の場となりました。

次回は、2023年12月初旬に中華台北にてAFACT総会と共に e-Asia Award の表彰式を開催する予定です。

[1] データパイプラインは、データの発生源で捉えたデータを、標準のパイプラインデータ交換構造を使用してパイプラインに統合し、サプライチェーンのさまざまな関係者からの同じ内容のデータ取得の繰返しを回避した上で、必要なデータを関係者、行政機関がパイプラインから利用できるようにする革新的な方法である。Data Pipeline Study Projectは、現在国連CEFACTにて行われている“Buy/Ship/Pay Data Exchange structures for Trade Finance Facilitation”プロジェクトに呼応し、当該プロジェクトで整備予定の貿易金融RDM及びアジア地域の貿易プラットフォームの調査に基づき、アジア太平洋地域のデータパイプライン構築の可能性を調査するプロジェクトである。