国連CEFACT活動
国連CEFACTとは
国連CEFACT(貿易円滑化と電子ビジネスのための国連センター)は、国連地域経済委員会の一つである国連欧州経済委員会(UNECE)の下部機関であり、各国政府と専門家レベルで緊密な連携を有しています。
国連CEFACTには、国連加盟国、政府間組織、分野別・業界別の民間団体等からの参加が可能で、勧告および国際標準の作成に関し、関係各機関・組織等が積極的に貢献することを奨励かつ要請しています。民間団体の参加や、各認定ドメインへの技術専門家の参加は、国連CEFACTのユニークな特徴であり、民間ビジネス組織・団体と公共機関との間の新たな協調的関係を形成しています。
国連CEFACTの使命は、「先進国、途上国、また移行経済圏における、ビジネス、貿易、行政の各組織・機関の機能・能力改善を進めるため、製品や関連サービスのやりとりを効果的に行えるようにし、世界の商取引の成長に貢献すること」とされ、また、その活動の目標を「手続および情報の流れの簡素化、統一化を通じて、国際取引の世界的な簡素化を行うこと」としています。
この重点課題の実現のため、国連CEFACTは世界貿易機関(WTO)、世界税関機構(WCO)、経済協力開発機構(OECD)、国連国際商取引法委員会(UNCITRAL)、国連貿易開発会議(UNCTAD)、国際商工会議所(ICC)、世界銀行(WB)などと連携し、 これまでに国際商業取引におけるビジネスプロセス、業務手続・手順、および取引処理にわたる改善を進めてきました。
当協会との関係
当協会は、1974 年の創立以来、国連CEFACTの我が国唯一の窓口としての役割を担っています。
国連CEFACTが推進する電子商取引のための国際標準化活動に積極的に参画し、国連の場で合意された国際標準や諸勧告の普及等に努めるとともに、AFACT1などアジア地域における貿易関係手続きに関する国際標準化活動への参画、諸外国における電子化の進展状況、 あるいは我が国をはじめとする世界各国の貿易取引を巡る新たな制度等に係る調査研究活動を行い、その成果をセミナー等の場で紹介するなど、国内関係業界等における事業展開の一助となるよう努めています。
1 貿易円滑化と電子ビジネスのためのアジア太平洋協議会